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2010年1月 9日 (土)

キプリング『プークが丘の妖精パック』

光文社古典新訳文庫の『プークが丘の妖精パック』を読んでいるところです。

この本の存在を知ったのは、もうずっと前になりますが、荻原規子さんがブログ「アンダンテ日記」で触れていらっしゃったのを読んでからでした。

それから読むきっかけのないまま今まで来てしまいましたが、ようやく手にしたところです。

ローズマリ・サトクリフの愛読者としては、今までこれを読んでいなかったのが悔やまれます。なるほど、サトクリフはこれを吸収して作家になったのかと、思い当たる節があちこちにありました。

超自然の存在が子どもの前に現れて英国の歴史を語る、という設定ですが、そういう括り方をしたのでは伝わらない面白さがあります。語られている内容が、生き生きとして、それ自体が歴史物語として読めます。歴史短編を集めた枠物語のようです。

(「枠物語」というのは、アラビアンナイトやデカメロンみたいに、物語を披露するための大枠の設定があって、その中で個別の話が語られる形式のことです。ハウフの童話集などもそうです)

そしてさっそく、日本史でこういうことをやってみたいな、という虫が騒ぎ始めました。

非常におおざっぱな感覚で言えば、斉藤洋さんの「白狐魔記」は、こういう仕掛けを大がかりに実現したものと考えられなくもありません。作品の本質はもちろん、印象も異なりますが。

もう長いこと何も作品らしいものを書いていないので、キプリングのまねをするという習作から始めようかと、この文章を書きながら、その場の思いつきで考えています。

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