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2010年1月 3日 (日)

メアリー・ノートン『床下の小人たち』

1月1日の記事にいただいた美由紀さんのコメントで、『床下の小人たち』の話が盛り上がってしまったので、本欄で取り上げることにしました。

(小人が目覚ましを止めていったというのはいいですね。)

私がこの本を読んだのは学生時代でしたから、もう四半世紀以上前のことになります。子どもではなかったけれど、大人の視線ではなく、どちらかといえば子ども読者に近い感覚で読めました。

作者は恐らくシリーズとして続けるつもりはなかったのだろうと思います。なぜなら、第1巻の最後に、とても思わせぶりな文章が出てきて、「じつは……だったんですよ」というオチを、あえて言わずにすませただけ、みたいでした。

ところが、人気が出たために第2巻を書くことになったのでしょう。ここから先、「じつは……」の話は無かったことにして、借り暮らしの小人のことを本格的に書いていくことになったのだろうと思います。

この小人たちのサイズは実は意外に大きい、というのは他の方の指摘で何度か見かけたことがあります。改めて読み返したら分かるのでしょうが、私もおおかたの日本の読者と同じく(と、勝手に思っていますが)、『だれも知らないちいさな国』のコロボックルやお椀の舟に乗った一寸法師のイメージから、手のひらに乗るような小人を思い描いていました。

ある児童文学作家さんのお嬢さんが小学5年生まで借りぐらしの小人の存在を信じていて、両親(作家と詩人)が必死でミニチュアのプレゼントなどを探し回ったというエピソードを、作家さんご本人から伺ったことがあります。人ごとで聞いているととてもほほえましいのですが、当事者にとっては大変だったようです。あまりにリアリティがある作品なので、そんなことになってしまったとか。

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