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2011年8月27日 (土)

令丈ヒロ子・著『パンプキン!』の衝撃

パンプキン!』という軽妙なタイトルを見たときは、こういう重厚な題材だとは思いもよりませんでした。逆に、題材を知ったあとは、こんなに親しみやすい軽快な文章で読めるとは思ってもみませんでした。

サブタイトルに「模擬原爆の夏」とありますが、広島と長崎に原爆を投下するにあたってアメリカが練習用に日本の各地に落とした爆弾(通称「パンプキン」)のことを、小学生の女の子が同い年のいとこ(男の子)に刺激されて、夏休みの自由研究として調べていくという話です。

ショックだったのは、この爆弾のうち3発が山口県内にも落とされていたというのに、この本を読むまで、そういう話を全く聞いたことがなかったということです。原爆のことも戦争のことも、戦後生まれとしてはそれなりに知ってるつもりでいたのに、じつは全然知らなかったのだと、思い知りました。

ほんとうに読みやすく、親しみやすく、簡単に読める本です。けれども、この事実を知ることの意味は大きくて重いと思います。

パンプキン!  模擬原爆の夏 パンプキン!  模擬原爆の夏

著者:令丈 ヒロ子,宮尾 和孝
販売元:講談社
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コメント

親しみやすい子供大好き作者さん。

令丈ヒロ子さんの作品は、『わたしはなんでも知っている』
みたいな結構大人が読んでも面白いんですけど、
この作品はちょっと方向が違っていて、内容も刺さりますね。
子供向けに書いたのかもしれませんが、大人の私が読んでも、
結構意義深い。
新聞で日々原発の話に触れるより、先にこの本読んだ方が
良いかもしれないと思ったくらいです。
令丈ヒロ子さんを解説するサイトまでネットにはあるんですね。
探してみるもんだ・・・。
http://www.birthday-energy.co.jp

大人が読んでも面白い部分は、作家活動をスタートする際に
要因があるみたいですよ。
最近『茶子と三人の男子たち』って作品を出されたとか。
大人にも読んでほしいとかで、「S力人情商店街」を改題して
再発されたそうです。
こちらも楽しそうですね。

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