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2011年10月 6日 (木)

『テメレア戦記』第4巻読了

ナオミ・ノヴィクの『テメレア戦記』シリーズも4巻目。近年の続き物のファンタジーとしては、最も期待している作品です。

ファンタジーと簡単に言ってしまいましたが、架空歴史小説と言った方がふさわしいかもしれません。ナポレオンの時代の英仏の戦争を背景にもってきながら、作者の視野はアジアにもアフリカにも広がっています。実際の歴史と重なったり離れたりするところが妙味です。

中国の龍と西洋のドラゴンは、同じもののように翻訳されていますが、かなり異なった存在です。日本のカミと一神教のGodが別物であるように。

作者はそんな異なる文明間のズレをうまく作品に取りこんで、魅力的なドラゴンを登場させ、ドラゴンの人権問題にまで話を飛躍させてしまいました。この着想は、仮に思いついたとしても、思いつきだけで書けるものではありません。

第4巻の終末に至っては、これからどういう展開になるのか、予想もつかなくなりました。

一つ不満なのは、巻末についている架空の歴史書の抜粋。これは本文と同じように縦書きにはできないものでしょうか。

雰囲気を出すためなのでしょうが、読みづらくてしかたありません。読み飛ばして「訳者あとがき」までいってしまいましたが、訳者の「学者の名前にご注目」という指摘で、改めて目を通しました。

なるほど。

 テメレア戦記Ⅳ 象牙の帝国

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